最近では床暖房を取り入れている新築住宅が多い中、我が家ではあえて床暖房を導入しなかった。
誰でも寒いのは嫌いで、冬の間は家の中をスリッパで動いている人も多いと思う。当然床暖房を取り入れていれば、足元は暖かく快適に過ごせることは間違いないだろう。
ただ家の設計によっては、床暖房を取り入れ無くても充分に快適に過ごせる方法もある。
正直なところ私も散々悩みはしたが、結果的に導入しなくても冬は裸足で床の上を歩けるくらい快適に過ごすことが出来ているので、この判断は正しかったと思っている。
完全な主観となるが、ここでは床暖房を取りいれた方がよい場合と、取り入れ無くても大丈夫な場合について私なりの考えを纏めている。そして最終的には床暖房を導入したことで数十年後には後悔することになりそうだと私は判断しているので、その部分についても記載している。
今現在、もし床暖房の導入について悩んでいる方がいるならば、このブログを読んで参考にして頂ければと思う。
目次
床暖房の導入は床の素材で選ぶべき
少し言い方を変えると、床暖房を選択すると、おのずと床の素材はフローリングになるケースがほとんどだ。実際に私が見学したどのハウスメーカーや建売住宅もこの仕様で設計されていた。
逆に無垢材で考えている場合は床暖房の話はおのずとなくなることだろう。私達は最終的には無垢材を選択し、フローリングでの床暖房という選択肢を選ばなかった。
素人発想で床暖房+無垢材も相談してみたが、特殊な加工が必要になるうえ、無垢材の良さがなくなるとのこと。また、床暖房なんぞ無くても、床がキンキンに冷え込むことはないとの意見から無垢材だけで建てることにした。
その時に頂いた貴重な意見として、フローリングにするなら床暖房はできるだけ取り付けた方が良いとのこと。確かにこれを読んでいる方達も経験があると思うが、真冬のフローリングはキンキンに冷えている。スリッパは間違いなく必要になるだろう。
そのため、床をフローリングで考えている方は床暖房を取り付けた方が賢明だろう。
無垢材は本当に冷えないのか
では無垢材なら真冬でも平気なのかというと
結構冷えるよ!!
これが私の答えだ。
言ってること違うじゃねぇか!とツッコミが入るとこだが、無垢材はある暖房器具と合わせることで、裸足で歩くうえで冷たさを全く感じなくなるレベルにまでなる。
その暖房器具は勿論エアコンではない。
対流式ストーブだ。
無垢材と対流式ストーブの組み合わせは、ハッキリ言って最強だと思う。勿論ストーブの種類も重要だ。我が家では対流式ストーブを使用することで家全体を暖めて快適な冬を過ごしている。その凄さについてはの詳細はこちらの記事を参考にしてほしい。
つまり無垢材でもそれなりに冷たくはなるが、対流式ストーブとセットして使用すると家全体を裸足で歩けるレベルにまでなる。つまり無垢材の良さを生かしたまま快適に冬を過ごせることになるのだ。
最終的に床暖房は後悔しそうと思った理由
単純に電気代と初期投資額が高い。そのうえ言うほど快適ではなさそうと思ったからだ。
フローリングはその性質上、真冬はキンキンに冷えるため、フローリングと合わせて床暖房を設置する提案が多いのは頷ける。そして間違いなく毎年床暖房を使用することになる。ここでふと私は感じたことがあった。
- 家電製品は必ず省エネレベルが進化していくため、数十年後のランニングコストはホットカーペットや他の暖房器具と比較して電気代が高くつくに違いない。
- システムとして床暖房を導入すると必ず稼働率の問題が発生する。100%壊れない家電は存在しないため、いつか必ずメンテナンス費用が発生する。そのうえ、その時に建ててもらった建築会社が存続しているとは限らない。
- 床暖房はどの家も必ず乾燥している。全館床暖房をうたっている会社の住宅訪問会に参加したが、どの家も加湿器を使いまくっていた。乾燥については色んなブログで紹介されているので、私だけが感じた内容ではないようだ。ストーブは逆に加湿してくれる素晴らしい暖房器具だと思う。
以上のことから、我が家では無垢材を選択することにした。
まとめ
個人的には床暖房を導入できるコストがあるならば、その費用で床を無垢材にして、木のぬくもりを楽しめる家作りにした方が良いと感じている。
床暖房で乾燥して、加湿器で加湿してなんて使い方は将来にわたって無駄なランニングコストがかかる上、メンテナンス費用や初期投資額が高いことも踏まえるとあまり良い選択肢出ないような気が個人的にはしている。
考え方は人それぞれなので一概にどちらが良いとは言えないが、無垢材はフローリングとは違い、見た目もきれいで傷がつきにくく、人に優しいこと間違い無いので、これを読んでくれた方は是非無垢材で快適な家作りをしてほしいと思う。
その他の家作りの工夫点
私たちが快適な家作りをする上で工夫した点を以下のカテゴリでまとめているので、これから家を建てようと考えている方達は是非参考にしてみてほしい。