家作りの注意点:住宅購入の流れと注意すべき点・失敗しない購入方法

住宅購入を思い立ってから実際に住み始めるまでの流れと、各過程に於いて注意すべき点を記載する。家作りは本当に考えることが多い。どこに建てるべきか?どこの業者に頼むべきか?住宅ローンは組めるか?頭金はあるか?駅から近いか?学区はどうなっているのか?近くに病院はあるのか?色々検討しなければいけないことがたくさんある。しかし気にしてばかりいると時間ばかり経ってしまい、なかなか購入に踏み切れないことも珍しくない。ここでは私の経験談を簡単にまとめておく。このブログはすべて私の主観によるもので、読む人によっては考え方が異なるかもしれない。ただ、これから住宅購入を考えている方達がこのブログを読んで、少しでも住宅購入について助けになればと思い記載した。読んで頂いた方の参考になる情報となれば幸いです。

目次

まずは住宅展示場へ行ってみよう

家がほしいと思ったら、とりあえず誰もが一番最初に行動すると思われるのが住宅展示場への見学だ。10社以上の大手が大豪邸を構えてお客様を待ち構えている。どの家も素晴らしい。住宅展示場は手っ取り早く現在の住宅事情について学ぶことが出来るし、最新の設備について一気に勉強することが出来る。とくに恐れることはなく、軽い気持ちで見学してみるといい。但し、帰り際のアンケートには答える必要があるので、そこは軽い気持ちで見学したとしても最低限のマナーとしてアンケートに答えておいたほうがよい。情報を求めるなら、こちらも情報を提示する必要がある。この段階ではある程度希望する業者の選定に時間をかけて選ぶべき。私も初めての住宅展示場から契約までは8ヶ月ぐらいかかっている。結局のところ私はハウスメーカーではなく工務店を選択した。理由は以下のブログで記載しているので読んで頂ければと思う。

家作りの注意点:家を建てるなら地元の工務店が絶対オススメ。

2016.03.30

住宅展示場で注意すべき点

『契約は担当営業マンで決めるべき』

住宅展示場を見て回ると色々な営業マンと接することになるが、いい加減な営業マンもいるのでしっかりと見極めて頂きたい。客の気を引くために電話で上手いことを言って呼び出しておきながら、実際伺ってみると話しと違うなんてことを平気でやる間抜けな営業マンがいるのも事実。サラリーマンにとって休日は非常に貴重な時間であるのにも関わらず、自分たちの都合だけで呼び出して適当な営業をする輩がいる。その時点でその会社とは終了。そのため、既に気に入っているハウスメーカーがあるが、営業マンがチョットと思っている方は、遠慮なくその会社に申し出て担当を変えてもらうことをお勧めする。顧客視点で無い営業マンとのやりとりは後々のトラブルの原因となるからだ。契約する前から不審な点を一つでも感じることがある営業マンならなおさらやめておいた方が良い。こちらは自分の年収等、人に知られたくないような情報を提示してまで住宅購入するのだから、納得いく営業マンに変えてもらうぐらいのことは当然やってもらうべきである。

家はハウスメーカーで選ぶのではなく、営業マンで選んだ方が良いのかもしれない。

土地の購入場所の選定方法

次は住む場所をどこにするか?これが究極の選択になり、なかなか購入に踏み切れない人も多い。もっと良い土地があるのでは?そんなことを考え始め、ループし、いつまでも抜け出せなくなる。そこで注意点というかアドバイスとしてこれだけはハッキリ言っておきたい。

土地選びをする際のアドバイス

『お買い得の土地なんてのは絶対に存在しない』

ちょっと考えれば分かると思うが、土地なんてのは皆欲しいわけで、安売りなんかするわけがない。土地は値段相応なのだ。これは某超有名ハウスメーカーの親戚営業マンが言っていた。このセリフを聞いていたので、土地探しにあたってはお買い得はないか?というような思考回路は私には全くなかった。むしろ少しでも良い土地と考えているのであれば、酷な言い方かもしれないが予算を上げるしかない。100万円予算を上げて探してみれば、選択肢もかなり増えるはずだ。逆に安い土地はそれなりの理由がある。例えば地盤が緩い、雨の日は水が流れてくる、夜は街灯で妙に明るい、騒音がある、日中は路駐が多い等、これらのことを不動産屋はしっかり説明してくれない可能性もある。そのため気になる土地があれば、晴れの日の昼間に確認しに行くだけでなく、雨の日や夜、平日や休日等それぞれのタイミングで確認しておくことをお勧めする。

また土地購入は時間との勝負で、ノンビリしているとあっという間に売れてしまうので注意が必要だ。私は『一晩悩んで明日返事します』と言った次の日に、すでに売れてしまっていたという経験をした。確かに自分が欲しいと思う土地は、他の人も当然欲しい思っているから、悩んでる時間なんてないんだなということを痛感した。但し、土地は常に売り買いが発生し常に相場も動いているから、良い土地との出会いはむしろタイミングによるところの方が大きい。最初は焦らず進めていくとよいだろう。

住みたい街の土地の情報を、現地の不動産から未公開物件も合わせて情報提供してくれるタウンライフ不動産売買を活用してみるのも一つの手だ。土地との出会いはタイミングが重要であるため、少しでも多くの情報を入手できる状態にしておく必要がある。

自分にあった住宅ローンの選択

さて買いたい土地と建築業者の候補が決まったら、資金繰りの計画が必要になる。色々な情報サイトを覗いてみると、最初に資金繰りの計画から始めることを勧めているサイトもあるが、私はその考えに否定的である。なぜなら、住宅購入する上で何もイメージ出来ていない中で、いきなり資金繰りの計画なんかやっても、住宅購入する際の相場が分かっていないと結局計画のやり直しをすることになるからだ。私は最初に予算を決めてから住宅展示場を回り始めたが、当初決めていた予算では自分が納得できる家や土地は到底建てられない資金計画だった。それは単純に住宅という相場を理解していなかったからである。そのため予算計画は重要であるが、最初は情報収集から始めることをオススメする。これを先にすることで、ある程度欲しい物件と土地の相場が分かり、買いたいマイホームのイメージと、自分が支払える予算との兼ね合いの検討がそこで初めて出来るようになるからだ。

ローンを借りる上で注意するべき点

『住宅ローンランキングサイトを鵜呑みするな』

さて本題に戻るが、住宅ローンを扱っている金融機関は多数あり、どこにするか迷うところだろう。ランキングサイトを見て、どこの銀行の金利が安いとか、保証料がかからないとか、頭金不要とか、そんな情報を見まくって勉強することになる。ただし完全に私の主観となるが、経験してきた立場で言わしてもらうと、ランキングサイトは参考にはなっても鵜呑みにしてはいけない。裏で宣伝料を支払って順位を上げているのではないか?と思いたくなるようなランキングになっているからだ。たまたま自分のニーズに合っていなかったからそう感じたのかもしれないが、参考程度にとどめていた方が良さそうだ。以下、わたしがそう結論付けた体験談を記載する。

土地や家を契約したあとは、金融機関へ住宅ローンの申し込みを始めるのだが、ここで住宅ローンのランキングサイトに疑問を持つようになった。まず頭金不要と書いてあるところは、貸し出し限度額がそもそも支払い金額分まで到達しない。つまり頭金が無いとそもそも資金が足りず、土地や家を契約できない。そのため結果的に頭金がないと住宅ローンを契約できない構造になっている。しかもその限度額というのが、土地と家の評価額から算出しているようなので、当然購入金額を下回るに決まっている。また、とある金融機関では金利が一番安いと思いきや、支払い残高が何百万円以下になると店頭表示金利になるとか小さく書いてあったりもする。そんなところが上位にランクインしていること自体がとても怪しい。何をもって上位なのかよく分からなかったのが私にとっての当時の現状であった。

人によって金融機関からの査定結果も変わってくると思うので一概に言えないとは思うが、少なくとも私の立場からではまったくあてにならないランキングであった。

以下、私が選んだ住宅ローンの基準を簡単に書いておくので参考にしてみてほしい。

  1. 繰り上げ返済がインターネットから可能で、手数料が掛からない。また、期間短縮型と返済額減額型の両方が選べる。
  2. 手続きが煩わしくない事。集める資料が多い金融機関ほど何かと手間で不便。資金繰りは土地や家を契約した後はスピーディに進める必要があるので、特に重要なポイント。
  3. 不動産屋や建築業者への支払いニーズに金融機関が答えてくれるか。実はこれが選択するにあたり一番ウエイトが高かった。それは契約を考え始めると色々な矛盾に気付くことになる。土地や家を買うには資金が必要となるが、銀行から借りるには担保となる土地と家の権利書が必要になる。しかし、土地や家の権利を取得するには資金が必要で、その資金を借りるには土地や家の権利書が必要。この辺の調整に融通がきく金融機関かというところも選択する上で重要である。私の場合は借りた金融機関がその辺を考慮して対応してくれたのだ大変助かった。大手ハウスメーカーで土地と合わせて契約する場合は、手続きがもっと楽なのかもしれない。

以上、大きくこの3つが選択基準になった。コンマ数パーセントの金利を気にするよりも、よっぽど私にとって上記3点が重要だった。金利の安さだけで選ぶと繰り上げ返済は期間短縮型でできないとか、繰上げ返済は別途手数料がかかるとか、家や土地が根抵当権になるとか色々条件がつくことがあるので、自分の支払いスタイルに合致しているかどうか自分の目でしっかり確認してほしい。

住宅ローンはランキングサイトの情報なんて当てにしないで、自分でしっかりと各金融機関について調べて選んだほうが良い。そのためにはそれぞれに金融機関から資料請求する必要があるのだが、有名どこの住宅ローン一括審査申込 を利用すれば主要な金融機関の資料を一括で請求できるのでオススメだ。こちらでまとめて資料を請求し、しっかりと自分の評価で金融機関を選んでほしい。

火災保険の選択方法

火災保険にも色々な保険会社があり、支払い方法も複数ある。1年契約、5年契約、35年一括払い等である。これも完全に私の主観で説明する。

注意する点

『住宅ローン契約時に勧められる35年一括払い契約を安易に選択してはいけない』

保険とは常に進化している。見えない実態のない商品だからこそ分かりにくいが、保険とはそういうものである。つまり現在の保証内容が10年後、20年後の未来にそのまま合っているかどうかは誰にもわからない。つまり35年一括払いが得だからといって安易に大金を支払って、将来どうなるか予測できない保証に対して今契約する必要は無いと考える。住宅ローン契約時に、今だからこの金額で35年一括払契約ができると勧められることがあると思うが、よく考えて選択してほしい。

私は5年契約を選択した。5年後にもっと進化した保証があればそちらを選択したいし、他社の魅力的な商品があればそちらを選択することも視野に入れたいからだ。

住宅ローン同様に、火災保険も各損害保険会社からしっかりと資料を請求して比較検討したい部分だ。火災保険一括見積もり依頼サイト なら主要な損害保険会社から資料請求ができるので、こちらを活用し、自分でしっかりと評価して選ぶと良いだろう。

いよいよ不動産屋と建築業者との契約

参考になるかわからないが、わたしの場合はこんな流れになった。私は不動産屋と建築業者は全く別々で探し、個別に契約している。そのため建築業者と不動産屋が一体となって契約する場合には参考にならない情報かもしれない。むしろ一体となっているほうが一般的なのかもしれない。

  1. 土地契約時にいつまでに支払う予定なのか不動産屋に伝える。私の場合は、かなり融通のきく相手だったので数ヶ月間待ってもらった。普通の不動産屋では無理ではないかと思う。頑張って交渉してみて欲しい。
  2. 建築業者との契約時は、頭金(総額の10%)のみ支払い、残りは中間金(総額の40%)と引き渡し時(総額の50%)を支払う流れで契約した。この支払い比率も交渉できるので頑張ってみてほしい。引渡しに時に90%ということも可能かもしれない。
  3. 金融機関から融資を受ける。私の場合は3つにわけてローンを組んでいる。1つ目は土地代金、2つ目は家の中間金、3つ目は引渡し時金額である。そのため変動金利・固定金利を組み合わせてローンを組んでいる。少しめんどくさかったのが、3つローンを組むということは3倍の手続きがかかるということである。ただし、繰上げ返済で1つローンを潰せば、期間短縮型のような恩恵もうけられるので繰り上げ返済するつもりがあるのなら個人的にローンは分けたほうが良いと考えている。

契約時の注意点 その1

『建築工事が遅延した場合の保証について契約書に記載してあるか確認すること』

これも某超有名ハウスメーカーの営業マンが言っていたのだが、工事は大抵予定通り進まないことが多いらしい。そのため予定の引き渡し日が明確になっていることが契約時の重要なポイントになる。そしてそれが守られなかった場合の保証について明記されているか是非確認してほしい。もし引き渡し日の記載が無い場合は、臆せず建築業者に確認するべきだ。曖昧な答えが返ってくる場合は、その建築業者との契約をやめた方が無難だ。何度も言うが、不審な点が一つでもある場合はしっかり確認し、それが自分の中で解消されないのであれば、契約は思い留まった方が良い。特にこの時点では契約を焦る必要は無いはずだ。

契約時の注意点 その2

『見積もり金額が妥当か自分で調べること』

私は一括見積もりサイトを活用することで、金額の正当性を確認した。詳細は以下の記事を参考にしてもらえばと思う。

家作りの注意点:素人でも注文住宅の適正価格を見極める方法

2016.06.03

一括サイトの活用以外にも積算ポケット手帳を購入し、金額の妥当性を自分で調べた。この方法が正しかったかどうかは未だよくわからないが、積算ポケット手帳にある各材料の値段と、家に使う材料の値段との比較で、見積もり金額が妥当かどうかは調べたうえで、自分なりに納得して契約に踏み切った。専門家に依頼して調べてもらうというやり方もあり、そちらを選択する方法もある。見積もり金額に納得出来ず、建築業者も引かないようならば、専門家に頼むという選択肢もあるので活用してみると良い。

契約時の注意点 その3

『契約時に住宅ローンの審査が通らなかった場合の扱いを確認しておくこと』

これはただのリスク管理。今思えば、頭金支払い後に住宅ローン審査が通らなかったら一体どうなっていただろうか。このことをあまり考えずに契約してしまって審査待ちの間はずっとドキドキしていた。審査が無事通ったのでこの問題は発生しなかったが、単純なリスク管理として確認しておくべきだったと今は思う。

建築中はよく現場を確認しに行こう

注意する点

『仕様通りの家を建てているか毎週チェックする』

自分の家を建てている最中は必ず設計通りなっているか状況を確認しに行くべきである。実際、建築中に仕様変更することは多々有る話で、その変更内容が反映されずに建築が進むことがある。そういった問題を即座に指摘するためにもチェックを欠かしてはいけない。なかには特に仕様変更したわけでもないのに、間違った玄関を取り付けているなどの事件も聞いたことがあるので、常に疑いの気持ちをもって確認しにいくべきである。私の場合はウォークインクローゼットの棚の位置が違うといった事があった。想像と違う場合でも即座に設計担当者に連絡し確認した方が良い。早い段階での軌道修正ならば融通も利くが、ある程度工事が進んだ段階での軌道修正はそう簡単に出来ないし、多大なコストが発生する可能性がある。そのため最低でも工事現場を毎週自分の目で確認しに行くことをお勧めする。

家5

一番重要なのは引渡し時。安易に最終金を支払うべからず

注意する点

『チェックリストを使って家の品質を必ず確認すること』

世の中には色々な情報があって、引渡し時のチェックポイントも色々なサイトで紹介されている。チェックリストの内容についてはここでは割愛するが、納得するまで確認してからサインをするように心がけてほしい。また、引渡し時の最終チェックに自信がなければ専門家立会いのもと実施することも可能だ。そしてすべての修復ポイントが完了してから最終金を支払うようにしよう。そのため支払いスケジュールにはそのやり直しの時間も含めて、金融機関と事前に相談しておくとよい。アパート暮らしなら、退去する日も余裕を持っておくとよい。住む場所がなくなるからと言ってお金を払ってサインまでしてしまうと、不備があっても対応してくれない可能性が大いにあるので慎重に行動しよう。

そして夢のマイホーム暮らしへ

おめでとうございます。ここまで来たならば、これから先は夢のマイホーム暮らし。そして新たな気持ちでのスタートとなる。私の場合はマイホームとは、誰にも邪魔されない自由でリラックスできるそんな家族との空間を創造していた。そして家を建てた後でもこの創造は続いている。なにより快適でガーデニングといった全く縁のなかった趣味まで発掘してしまった。アパート暮らしではできなかった音楽を聞いての夜の一杯など、どれも上げたらきりがない。今では思い切って住宅購入を決断して本当に良かったと思っている。これから住宅購入を真剣に考えている方達が、このブログを読んで住宅購入に踏み込むことができたのなら幸いです。

家作りの注意点:失敗したくないなら一括登録サイトを徹底的に利用すべし!

2016.06.06

その他の家作りの注意点

私が経験して学んだ家作りの注意点を以下のカテゴリでまとめているので、これから家を建てようと考えている方達は是非参考にしてみてほしい。

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