目次
はじめに
客先常駐SIerは誰でも簡単にその職場で重宝される人材になれる美味しい職場です。
客先常駐SIerに求められる能力は、如何に客先のシステムに精通するかだけです。
システムに精通するだけで、周りからの扱いがびっくりするほど変わってきます。
そしてこれは誰でも実現出来る理想の職場でもあります。
もし客先常駐SIerとして頑張っていくのであれば、是非この記事を読んで参考にしてみてください。
案外、客先常駐SIerも悪くないかも・・・と思えてくるかもしれませんよ。
客先常駐SIerは実は何も難しい技術は使っていない!?
客先常駐ビジネスの全てに当てはまるとまでは言いませんが、人月換算ビジネスで開発している客先常駐なら、大抵は当てはまる事実です。
そうです。
難しい技術は何も使っていないはずです。
人月換算というのはその特性上、手を動かせる兵隊を集めて開発する程度のビジネスなので、難しい技術を使った開発では取り入れることが出来ない開発手法となります。
そのため、あなたが働いている職場が人月換算ビジネスをやっているのであれば、間違いなくロースキルでも開発出来る環境が整っていることでしょう。
このビジネスモデルというか、この仕組み作りは本当に凄いなと思います。
だって適当にプログラミングが出来る人材を集めるだけで、システムが出来上がる訳ですからね。
その程度の人材なら五万といます。
ですので技術的に難しいことは何も無いはずです。
では何が大変なの?
人月換算ビジネスの難しいところは大きく二つあります。
取り敢えず寄せ集めた兵隊達を束ねてプロジェクトを推進する能力。
もう一つは、肥大化するシステムを把握し続ける能力です。
今回はこの後者の、
肥大化するシステムを把握し続ける能力
に付いて説明していきます。
人月換算はその名の通り、人を寄せ集めて開発するのが特徴です。
そのためシステムは肥大化したい放題で、プログラムロジックも滅茶苦茶になりやすく、全体像を把握しづらくなるといった特徴があります。
ロースキルでも開発出来るというメリットに対して、将来に向けて非常に保守しづらくなると言った問題点が挙げられます。
だいたいのユーザーはここで頭を悩ましています。
システム保守コストが高くなる一方だ!みたいに。
だったらシステムを刷新するば良いじゃん!
と安易に考えがちですか、そんな簡単に出来るものでもありません。
レガシィシステムでも、それは今まで投資した資産であり、それをイキナリゼロにできる企業はまずありません。
特にシステムがデカくなればなるほど、それが不可能になって行きます。
そのため客先常駐ビジネスは新規参画者がイキナリ活躍出来るといったようなことは無く、システムをある程度理解したうえで活躍出来るようになる訳で、それまでに数年の時間を要するケースが殆どとなります。
そのため中々人が育ちにくいと言った特徴もあるビジネスモデルな訳です。
誰でも有識者扱いになれる?
これは事実です。
ロースキルでも肥大化するシステムを把握出来ていれば、それだけでビックリするぐらい重宝されるようになります。
このロースキルというところがポイントで、
特に最先端の技術を勉強する必要もないですし、高学歴である必要もありません。
つまり特別なセンスや才能も必要なく、そして大した努力をしなくても、その職場に居続けているだけで有識者扱いにされる訳ですから、本当に美味しい職場であると言えます。
要は考えようで、
長くい続ける=積み重ねは最大の武器
という発想で、とことんそこのシステムに精通する事だけを考えて仕事をこなしていれば、勝手に周りが貴方を有識者として扱ってくれるようになります。
そう考えると、これほど楽な仕事はありません。
当然、客先からの評価が上がれば所属する会社への影響も少なからずありますから、最終的には給与に反映されてくることは間違いありません。
そうなんです。
客先常駐SIerは考えようによっては、甘い汁だけを吸える理想の職場でもある訳です。
ただし注意点も
システムがデカければデカいほど、数多くのサブシステムに分割されて開発をする傾向がありますので、自分がどこのシステムを担当し続けるかをよく見定めた上で、配置希望をする必要があります。
選択肢が無いようなら仕方ありませんが、自分が所属する会社がいくつかのサブシステムを保守しているのであれば、その会社が力を入れているサブシステムに異動を希望する必要があります。
そうで無いサブシステムは会社として撤退するようなこともあるので、そこの見定めはやっておく必要があるでしょう。
これはどこに配属されるのかという運の要素も大きくあるところなので、自分のサブシステムの先輩方があまり良い評価を受けていないようであるならば、直ぐにでも花形のサブシステムに異動できるように働きかけましょう。
それが自分が重宝されるための近道となります。
まとめ
如何でしたか?
客先常駐SIerも悪い話ばかりでは無いですよね。
考え方によっては、誰にでも有識者として活躍出来る理想の職場でもある訳です。
実際にそうやって活躍しているSIerも多くいる訳です。
転職するのではなく、そこで働くと決めたのなら誰でも報われる恵まれた環境である事も事実です。
もし自分が活躍できていないと思うのであれば、今一度冷静になって、働き方を見つめ直してみると良いかもしれません。
それではまた(・ω・)ノ